昨日はピアノコンサートへの出演舞台本番でした🎹

観にいらしてくださったみなさま、ありがとうございました!

「“祈り”は何度も観たことがあるけれど、やっぱり生演奏で観る舞台は格別です」という嬉しい感想も頂きました💕

コンサート仕様のホールで音も良く響きますし、フルートとピアノの音色が本当に美しくて私もうっとりしました。

コンサートでは生徒さん達の一生懸命なピアノ演奏やヴァイオリン演奏🎻も素敵でしたね。

 

ところで…

バレエの舞台では、通常床にリノリウムというビニールシートのようなものが敷いてあります。滑りにくさ、クッション性などを兼ね備えていて、ダンスのためには重要なものです。レッスンスタジオでも敷いてあるところもありますね。

さらに滑り止めに、靴裏に松ヤニをつけることも多いです。

しかし今回はピアノコンサートということでリノリウムは無し💦

さらに舞台上は松ヤニの使用も禁止💦

とにかく私のいちばんの心配事は滑って転んでしまうことでした。

トウシューズの裏に滑り止めの加工を施して、靴音が響かないように身体をしっかり引き上げること、丁寧にプリエをすることを心がけて、本番は足がガクガクしましたがなんとか無事に踊りきることができました。

 

大きな劇場、大勢のスタッフ、演奏はオーケストラ、リハーサルも万全などすべての条件に恵まれる舞台もありますが、いつもいつもそうとはいきません。

海外などでは舞台に傾斜がついていることもあるそうですし、また劇場ではなく学校の体育館や野外などに特設ステージを設けて踊ることもあります。

ボリショイバレエ団のソリストとして活躍されていた岩田守弘さんが以前、こんなことを書かれていました。ロシアの地方劇場への巡回公演などでは、床に穴が空いてたり、気温がマイナス何十度という極寒のとんでもない条件で踊らなくてはいけないこともあるけれど、どんな条件でもちゃんと踊るのがプロフェッショナルだと。

本当に素晴らしい言葉だなぁと思います。

何か不十分な条件があると、つい不平不満が出るのが人間の性ですが、壁を越えるために淡々と準備を重ねることで新たな境地に到達することもありますよね。

今回は素晴らしい演奏とともに踊らせて頂いたのはもちろんのこと、いつもの舞台とは違う環境で踊ることで、準備段階を含めて私もとても勉強になりました🌸

ちなみに今回は私ただ1人、舞台メイクの濃い顔だったので、楽屋ですれ違ういろいろな方に二度見されたのも良い思い出です(笑)