先日、Twitterでこんな記事が目に留まりました。

リンク先を見てみると、ロシアのボリショイ劇場では演目別に随分細かく年齢制限が設定されているようです。

ドン・キホーテ:6歳以上(昼公演)、10歳以上(夜公演)

白鳥の湖:12歳以上

ジゼル:12歳以上

イワン雷帝:16歳以上

ファラオの娘:12歳以上

ラ・シルフィード:12歳以上

眠れる森の美女:6歳以上(昼公演)、10歳以上(夜公演)

『白鳥の湖』や『ジゼル』が、中学生ぐらいにならないと観られないということになりますね。

もちろん、小さい子供が観るには難しい作品もありますし、子供が騒ぐのはマナー違反です。

しかしこのように一律で制限されてしまうのも、悲しいですね。

小学生ともなれば、熱心に舞台を観る子供もたくさんいます。

バレエ学校も10歳ぐらいで入学するはずですが、その子たちにも許可されていないのでしょうか。

逆に大人でも隣の人と話したり、携帯を鳴らしてしまったりと、マナーを守れない人もいます。

先日観に行った新国立劇場でも、休憩時間の度に「携帯電話の電源をお切りください」「身を乗り出しての観劇はご遠慮ください」等、繰り返しアナウンスしていました。

本当は一人一人の観客が、みんな気持ちよく観られるようにお互いに心配りできるのがいちばんですが、なかなか難しいのでしょうね。

 

ちなみにボリショイ劇場のホームページを見てみると、他にも観劇にあたっての注意がいろいろと載っています。

〈セキュリティについて〉

監視カメラの設置、警備員の巡回、金属探知機の設置、刃物の持ち込み禁止など

〈子供の観劇年齢制限〉

昼公演は5歳以上、夜公演は10歳以上

〈上着や荷物について〉

上着、帽子、かさばる荷物はクロークに預けること

〈開演ベルについて〉

幕が開いた後は入場出来ないので、3度目のベル(いわゆる“本ベル”ですね)が鳴ったら急いで客席につくこと

〈写真、ビデオ撮影の禁止〉

カメラやビデオでの録音・録画・撮影は劇場内のどこでも禁止

〈ドレス・コード〉

昔は女性はイブニング・ドレス、男性はタキシードのような盛装だったけれど、今はそんなに厳しい決まりはない。

ただし男性はショートパンツ禁止、女性も良識ある服装を着用

あなたの隣にはイブニング・ドレスで盛装した方が座るかもしれませんよ…とのこと

 

セキュリティや撮影禁止などはまぁ当然として、ドレス・コードは日本人にはなかなか馴染みが無いというか難しいですね。ヨーロッパの劇場はもともと貴族や上流階級の社交の場なので、このような伝統があるのですね。

 

日本では気軽に劇場に通えることに感謝しつつ、こういうことを頭の片隅に入れておくのも良いですね。

劇場は夢の空間です。観客も非日常を作り上げている一人として、お互いに配慮できると嬉しいですね💕